現在、義歯(入れ歯)には、保険から自費のものまで、さまざま種類があります。保険の入れ歯は、素材は主に、プラスチック(レジン)となり、部分入れ歯のクラスプ(留め具)は、金属です。床の素材がプラスチックのため、一定の厚みが必要となってきます。
自費の入れ歯は、素材を選択することができます。素材・構造などを工夫し、患者様のお一人ひとりのご要望に近づけることが可能です。入れ歯(義歯)の費用・値段については、保険診療と自費診療、使用素材により異なります。当院では、あなたに合った快適な入れ歯を選んでいただくよう、当院でも様々な種類の入れ歯を作成しております。
金属の部品が見えるため見た目を気にされる方や、金属アレルギーが心配な方、硬質プラスティックの厚みが気になる方には、金属バネを使わらない「ノンクラスプデンチャー」をおすすめしています。
図:ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャー(スマイルデンチャー)は、柔らかさをもったプラスティックです。食品の保存に使うタッパーのような材質です。この素材は薄くしてもこわれる心配がなく、口の温度によってさらに柔らかくなるので歯茎に傷をつくることが少なく、装着感が優れています。
金属を一切使用していないので、見た目にも優れ、アレルギーの心配もありません。抜けた歯が10歯までの部分義歯にお勧めです。短所は修理ができないことです。
歯茎に接する部分が柔らかいシリコンでできているので義歯を使って食事をした時にほとんど痛みがありません。骨がやせて歯茎がない方や、歯茎に傷ができやすい総義歯かそれに近い欠損の方に適しています。
図:シリコン義歯
チタンは重量が軽く、強度に優れた性質があります。金属ですが、アレルギーを極めて起こしづらい特徴があります。違和感が少なく、発音が明瞭にでき、食べ物の温度をより感じることによって食生活を豊かにしたい方にお勧めです。
図:チタン床義歯