虫歯は、世界で最も多い疾患として知られており、未治療のむし歯は日本でも多くの人に存在します。さらに近年は高齢者において、むし歯は増加しています(参考:GBD 2016 Disease and Injury Incidence and Prevalence Collaborators./厚生労働省.平成28年歯科疾患実態調査結果の概要 2017.)
多くの虫歯は歯の間や奥歯の溝から発生し、特に溝の細菌は歯磨きでは取り除けません。虫歯の症状は「歯がズキズキする」「歯がしみる」「歯が痛い」などです。気になる症状、違和感がある方は、お早めに歯医者へご相談ください。
歯周病は、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)から侵入した細菌が、歯肉に炎症を引き起こし、さらには歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう病気です。
虫歯と異なり痛みが出ないことの方が多いため、気づかないうちに進行し歯肉からの出血などが起こった後、歯が自然に抜け落ちるほど重症になることがあります。「朝起きたとき、口の中がネバネバする」「歯みがきのとき、出血する」「口臭が気になる」「歯茎が腫れた」などの症状は、お早めにご相談下さい。
どんなお口の症状やお悩みも、まずは、お口の中のチェックすることからはじまります!虫歯や歯周病は、初期の段階では、自覚症状が乏しいことがほとんどです。特に歯周病は、自覚症状がないまま進行する「口の中のサイレントディジーズ(静かな病気)」とも呼ばれており、ご自身でも気づかない間に、放置してしまっている方も多いように思います。
お口の中の違和感、少しでも気なる症状がある方は、どうぞ早めにご相談下さい。また、歯を健康に保つためには、定期的な歯科検診は欠かせません。歯科検診は、ぜひお気軽にご予約ください。
歯医者の歯科検診では、お口の中をチェックしたうえで、虫歯にならないためのお一人おひとりのお口の状態に合わせた歯磨き指導と、歯の汚れを落とす歯のクリーニングを行います。
虫歯(カリエス)、歯周病(歯槽膿漏)は、予防できるものですから、これらは生活習慣病であるといえます。虫歯や歯周病を早期発見・予防していくためには、定期的な歯科検診が欠かせません。当院では、虫歯・歯周病の予防のため、治療後は定期検診のお知らせを皆さまにご案内しています。定期検診と正しいブラッシング、正しい食生活を実践して一生の食生活を自分の歯で楽しんでください。
歯が悪くなってから歯医者へ来ると、お子様はどんどん歯医者が嫌になってしまいます。歯の検診で来院頂ければ、痛い治療を行うことになりませんので、予防・虫歯を早期発見に努めています。お子様の虫歯予防では、主に定期検診・歯磨き指導・フッ素塗布など行います。
歯磨き指導では、虫歯菌を減らす為、虫歯になりにくい、正しい歯の磨き方をアドバイスしています。 併せて食事・生活習慣の改善のご相談ものらさせて頂いております。フッ素は歯を強くする成分です。フッ素塗布は、初期の虫歯を修復する効果や、虫歯菌の働きを抑える効果もあります。
口腔外科では、抜歯、全身麻酔を伴わない小手術、歯牙移植手術、外傷、顎関節症等などを行います。顎関節症の治療では顎の症状の診察、口腔粘膜の診察では、口内炎やお口の中ケガ、口腔がんのチェックなどを行います。
歯牙移植手術では、噛むことに使われない歯、例えば8番目の歯(親知らず)や7番目の歯などを抜けた所に移植して義歯(入れ歯)を避けたり、ブリッジの支台にすることができます。自分の歯ですので、異物であるインプラント程、毎月徹底したメンテナンスは必要ありません。
口内炎やお口の中ケガや違和感は、いろいろな症状や原因があります。例えば、扁平苔癬は、口腔粘膜にレース状や網目状の白斑があらわれます。この原因は、細菌やウイルス感染、薬物、歯科用金属アレルギー、ストレスなどが考えられます。
当院は、大学病院と連携し精密な検査も行っております。病変の一部を少しだけ切り取って大学病院の病理検査部に依頼します。数パーセントの確率で癌に移行する可能性もありますので、病理的な検査が必要です。気になる症状や違和感は、一人で悩まずお気軽に検査にいらしてください。(連携病院:東京慈恵会医科大学病理学教室 羽野寛教授/国立大学法人岡山大学口腔病理学分野 長塚仁教授)
顎関節症の3大徴候は「噛んだり顎を動かしたりすると痛い」「口が開かない」「顎がガクガクいう」という3つです。この顎関節症の三大徴候を伴わなかったり、三大徴候があるにもかかわらず頭痛のみが患者の皆さんにとってクローズアップされた状態が筋緊張性頭痛であるととらえています。
現在、義歯(入れ歯)には、保険から自費のものまで、さまざま種類があります。あなたに合った快適な入れ歯を選んでいただくよう、当院でも様々な種類の入れ歯を作成しております。入れ歯の見た目が気になる方へ、金属のバネの無い部分入れ歯(ノンスクラプデンチャー)なども作成しております。
金属アレルギーの心配や、審美性に欠けるため銀歯が気になる方には、セラミック素材を使った白い歯の詰め物・被せ物の治療などを行います。
当院では、保険適用の白い歯の被せ物、CAD/CAM冠(ハイブリッドレジン)や、専任の技工士がより精度の高い品質で作製するセラミックジャケットクラウン(プロセラ・ラヴァ・IPS emax)、陶材焼付け冠(メタルボンド)など取り扱っております。